1. アナフィラキシーとは?:病態から検査、診断について
アナフィラキシーとは何か アナフィラキシーは、食物や薬剤、虫刺されなどのアレルゲンが体内に入ったあと、複数の臓器に急速に症状があらわれる生命を脅かす過敏反応です。血圧低下や呼吸困難などを伴うショック状態(アナフィラキシー […]
アナフィラキシーとは何か アナフィラキシーは、食物や薬剤、虫刺されなどのアレルゲンが体内に入ったあと、複数の臓器に急速に症状があらわれる生命を脅かす過敏反応です。血圧低下や呼吸困難などを伴うショック状態(アナフィラキシー […]
プレホスピタルケアの重要性 迅速なエピペンの使用 アナフィラキシーは発症からわずか数分〜数十分で致命的になり得ます。そのため、医療機関に到着する前(プレホスピタル)の対応が生死を左右します。国内外のガイドラインは、症状を […]
社会的問題について 食物アレルギーは小児に多い病気と思われがちですが、成人においても無視できない問題です。日本では成人の約1~2%が食物アレルギーを有すると推計され、自己申告ベースでは約10%もの人が特定の食品でアレルギ […]
アニサキスによるアレルギー 本来の意味の食物アレルギーは食べ物自体がアレルゲン(抗原)となって、それを摂取したヒトに生じるアレルギーのことです。しかし、なかには食物を汚染する物質や人工的に添加された物質、意図せず混入した […]
FDEIAとは何か 特定の食物摂取と運動などのコファクター(補助因子)が重なることで初めてアナフィラキシー症状を引き起こす特殊な食物アレルギーです。実際には運動以外にも様々な要因が関与しうるため、近年では「コファクター依 […]
PFAS(Pollen-Food Allergy Syndrome)とは 花粉症の患者さんが特定の果物や野菜、ナッツ類を食べた際に、花粉中のアレルゲンとよく似たタンパク質による交差反応でアレルギー症状を起こす状態を指しま […]
薬剤過敏症の分類 薬剤による有害反応(副作用)の多くは薬剤固有の副作用であり、そのうち本物の薬剤アレルギーは10%程度とされております。薬剤アレルギーは、即時型(I型)と遅延型(IV型)が臨床上頻度が高く、当院は他科との […]
Hidden Allergen/隠れたアレルゲンについて 「Hidden Allergen/隠れたアレルゲン」とは、一見すると意外な食品や添加物に潜んでおり、患者や医師が原因として見逃しがちなアレルゲンの総称です。ここで […]
特発性蕁麻疹/特発性アナフィラキシーとは 特発性蕁麻疹および特発性アナフィラキシーとは、明らかな誘因(原因)が見つからない蕁麻疹やアナフィラキシーのことです。原因は不明ですが、起こっている体内の仕組みは通常のアレルギー反 […]
致命的なアナフィラキシーの危険性 食物アレルギーによるアナフィラキシーは、10代後半から20代前半の若年成人で致命的に陥るリスクが高いことが報告されています。実際、食物誘発アナフィラキシーによる死亡症例の約75%は21歳 […]
食品表示制度の進歩と課題 世界をけん引する日本のアレルゲン表示 食品中のアレルゲン(原因食材)表示は、食物アレルギー患者の安全確保に不可欠です。日本では世界に先駆け2002年から特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、落花 […]
はじめに 食物アレルギーは小児から成人まで幅広い年齢で見られ、近年患者数が増加しています。しかしながら、食物アレルギー患者が海外旅行をするために必要な資料は非常に乏しく、論文においては『渡航・海外旅行』について直接記載し […]
食物アレルギーの経口免疫療法(OIT) 経口免疫療法 (Oral Immunotherapy; OIT) は、食物アレルギー患者にごく少量のアレルゲン食品を毎日摂取させ、体を徐々に慣らす治療法です。近年、OITによってア […]
新規免疫療法における展望 食物アレルギー治療の研究は目覚ましく進展しており、従来の経口免疫療法を改良・補助する第5世代の免疫療法とも呼ぶべき新たな戦略が登場しています。 複数食品に対する同時経口免疫療法 従来、OITは通 […]
1.好酸球性消化管疾患とは 食物などが抗原となってアレルギー反応がおこり、それらの刺激によって白血球の一種である好酸球が消化管粘膜に浸潤し、その結果、消化管の障害を来す病態の一群を好酸球性消化管疾患Eosinophili […]
アレルギー性気管支肺真菌症(allergic bronchopulmonary mycosis:ABPM) 概要 アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)は喘息あるいは嚢胞性線維症を基礎疾患として有する患者で発症することが […]
医療過敏性肺炎 過敏性肺炎は、過敏反応の原因となるアレルゲンの反復吸入により引き起こされるⅢ・Ⅳ型アレルギーによる肺炎である。 原因は多岐にわたり、自宅環境や鳥関連、職業誘発が挙げられる。 具体的には、自宅やエアコン、加 […]
1.好酸球とは 好酸球(こうさんきゅう、Eosinophil)はヒトの免疫系を司る細胞、白血球の一種です。代表的な免疫細胞である好中球と同様に貪食能や殺菌能を有しており、とくに寄生虫感染に対してヒトの体を守る免疫機能を有 […]