よくわかる!
呼吸器疾患・アレルギー疾患の解説

2. アナフィラキシーの治療

プレホスピタルケアの重要性 迅速なエピペンの使用 アナフィラキシーは発症からわずか数分〜数十分で致命的になり得ます。そのため、医療機関に到着する前(プレホスピタル)の対応が生死を左右します。国内外のガイドラインは、症状を […]

3-4. 薬剤アレルギー(薬剤過敏症)

薬剤過敏症の分類 薬剤による有害反応(副作用)の多くは薬剤固有の副作用であり、そのうち本物の薬剤アレルギーは10%程度とされております。薬剤アレルギーは、即時型(I型)と遅延型(IV型)が臨床上頻度が高く、当院は他科との […]

3-5. Hidden Allergen

Hidden Allergen/隠れたアレルゲンについて 「Hidden Allergen/隠れたアレルゲン」とは、一見すると意外な食品や添加物に潜んでおり、患者や医師が原因として見逃しがちなアレルゲンの総称です。ここで […]

3-6. 特発性蕁麻疹/特発性アナフィラキシー

特発性蕁麻疹/特発性アナフィラキシーとは 特発性蕁麻疹および特発性アナフィラキシーとは、明らかな誘因(原因)が見つからない蕁麻疹やアナフィラキシーのことです。原因は不明ですが、起こっている体内の仕組みは通常のアレルギー反 […]

4. 大学生における食物アレルギーの管理

致命的なアナフィラキシーの危険性 食物アレルギーによるアナフィラキシーは、10代後半から20代前半の若年成人で致命的に陥るリスクが高いことが報告されています。実際、食物誘発アナフィラキシーによる死亡症例の約75%は21歳 […]

5. 食物アレルギーと外食支援

食品表示制度の進歩と課題 世界をけん引する日本のアレルゲン表示 食品中のアレルゲン(原因食材)表示は、食物アレルギー患者の安全確保に不可欠です。日本では世界に先駆け2002年から特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、落花 […]

6. 食物アレルギーと海外旅行

はじめに 食物アレルギーは小児から成人まで幅広い年齢で見られ、近年患者数が増加しています。しかしながら、食物アレルギー患者が海外旅行をするために必要な資料は非常に乏しく、論文においては『渡航・海外旅行』について直接記載し […]

7. 食物アレルギーの免疫療法

食物アレルギーの経口免疫療法(OIT) 経口免疫療法 (Oral Immunotherapy; OIT) は、食物アレルギー患者にごく少量のアレルゲン食品を毎日摂取させ、体を徐々に慣らす治療法です。近年、OITによってア […]

8. 新世代免疫療法について

新規免疫療法における展望 食物アレルギー治療の研究は目覚ましく進展しており、従来の経口免疫療法を改良・補助する第5世代の免疫療法とも呼ぶべき新たな戦略が登場しています。 複数食品に対する同時経口免疫療法 従来、OITは通 […]

9. 好酸球性消化管疾患

1.好酸球性消化管疾患とは 食物などが抗原となってアレルギー反応がおこり、それらの刺激によって白血球の一種である好酸球が消化管粘膜に浸潤し、その結果、消化管の障害を来す病態の一群を好酸球性消化管疾患Eosinophili […]

11. 医療過敏性肺炎

医療過敏性肺炎 過敏性肺炎は、過敏反応の原因となるアレルゲンの反復吸入により引き起こされるⅢ・Ⅳ型アレルギーによる肺炎である。 原因は多岐にわたり、自宅環境や鳥関連、職業誘発が挙げられる。 具体的には、自宅やエアコン、加 […]

12. 好酸球増多症

1.好酸球とは 好酸球(こうさんきゅう、Eosinophil)はヒトの免疫系を司る細胞、白血球の一種です。代表的な免疫細胞である好中球と同様に貪食能や殺菌能を有しており、とくに寄生虫感染に対してヒトの体を守る免疫機能を有 […]